Microchip PIC16F/18Fマイコン用にjalv2と呼ばれるコンパイラが存在します。 このコンパイラはPASCALに似た独特な文法を取り扱い、コンパイラに難儀するPIC16F84A等のためのコードを生成することができます。 コンパイラ自体の主だった開発は終了しており、2025年現在はライブラリ jallib の有志の手で消極的に保守されているようです。
オリジナル(?)バージョン jalv24q5 のソースはgcc 14でコンパイルできません。 ちょっとだけパッチを当てる必要があります。 現在はライブラリ保守有志が扱っているバージョンに移行しているようで、そちらは多分に問題ないと思います。
jalv2のコンパイラは基本的にバイナリで配布されており、それを信じる限り、 Windows向けとLinux向けにコンパイラをコンパイルする必要はありません。 NetBSD用のバイナリは配布されていませんので自前でコンパイルしなければなりません。 配布がバイナリを基本としているのは、Windows/MS-DOSに源流のあるソフトウェアだから、ということのようです。
出来上がったバイナリの jalv2.exe (for Windows) なり jalv2 (for Linux) なりを PATHの通ったところに放り込んでおけば良い、ということのようです。
ライブラリのバイナリ形式は存在しません。 ソースコードの形でそのままコンパイラに食べさせて利用します。 ライブラリのライセンスはzlibのものが採用されているようですので、大抵の用途は充足できるでしょう。