クレア工房
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PIC16F/18Fの開発環境
対応デバイス
ほとんどの場合、対応デバイスは限定されますので、
環境を構築する場合は自分の使いたいデバイスに適合するかどうかを考える必要があります。
将来も使わないデバイスの対応のためにお金をかける必要はありません。
そもそもPICを使うべきなのか、というところからよく考える必要があります。
個人的には、ハードウェア的にもソフトウェア的にも初心者であることを自認するうちは、
PICを検討するのは避けてAVRを採用すべきだろうと考えています。
PICを使うのは「どうしても使いたい」という認識が芽生えてからでも遅くはありません。
PIC用のコンパイラ
- Microchip MPLAB X IDE + XC8
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MPLAB Xは現役で提供されているメーカ純正の開発環境です。
最初のうちはこれを入手して使うのが良いかと思われます。
コードの最適化機能は別売りになっています。
- B Knudsen Data Norway CC5X
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もともとはWindows専用のBLOBですが、wineを使えばLinuxで稼働できると説明されています。
無償版は最適化と変数サイズに制限があります。
どうしてもC言語が良い、という場合には選択肢に入るでしょう。
構文に独自の部分があるため、依存し過ぎないように注意が必要です。
- Just Another Language (jalv2)
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有志によって消極的にメンテナンスされているオープンソースかつフル機能のコンパイラです。
基本的な最適化機能は備えており、コードサイズ等に制限はありません。
jalv2は独自の言語なので、入門するには多少の学習コストが掛かります。
PIC用の書き込みツール、PICライター
- Microchip MPLAB IPE + PICkit
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PICkitはデバイスメーカ純正のツールであり、お金のある初心者にお勧めできます。
ハードウェアとしてコストを気にする場合は中国製のクローン製品が販売されていますので利用可能と見込まれます。
PICkit3に代表される古いモデルは最新のソフトウェアが対応していないと言われており、
IPEソフトウェアについても相応に古いものを使わなければなりません。
- 秋月電子 PIC Programmer
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秋月電子のPICライターは一昔前の定番でした。
PIC12F509など古いデバイスに対応しています。
ハードウェアの供給が続いていることと、
トラブルを起こしにくい完成品であることから、
ハードウェア工作の苦手な初心者にとって選択肢になっています。
私自身はWindows環境を主としていないため、採用していません。
- PICerFT
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今となっては歴史のある、Windows専用のクローズドソース製品です。
ソフトウェアの更新が維持されており、
Windowsを前提に作業をする初心者にお勧めできるといわれています。
ハードウェアは基本的に自作する必要があります。
初心者向きではあるのですが、
ハードウェアの写経それ自体はすこししんどいかもしれません。
私自身はWindows環境を主としていないため、採用していません。
- JDM Programmer
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古くから提唱されてきたオープンなハードウェアです。
初心者向けにはお勧めしません。
ソフトウェアが最新のWindows (64bit)に対応しないこと、
ハードウェアの対応が古代のパソコンに限定されるなど、
現在的な環境から見ると課題があります。
シリアルポートの電圧問題についてはSN75188とSN75189を使ってバッファすればよいのではないかと思わなくもないですが、
容易に思いつくような作例が公開されていないことから、
今は役割を終えたものと思って良いでしょう。
- RCD Programmer
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事情としてはJDM Programmerと同様です。
初心者向けにはお勧めしません。
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